夏の時期は、制汗スプレーが手放せないですよね。「臭いを消したい」「ベトベト肌をサラサラさせたい」「リフレッシュしたい」という目的で、制汗スプレーを使用する人も多いでしょう。でも、正しく使わないと、知らず知らずに肌にダメージを与えていることがあります。
「制汗スプレー」とは?
制汗スプレーのほとんどは、下記の三要素から成り立っています。
「収れん剤」:毛穴を塞いで汗の量を減らす働き
「殺菌剤」:臭いの原因となる菌を殺菌する働き
「消臭剤」:臭いを消す働き
特に、スプレータイプの製品には、比較的強めの「収れん剤」が配合されています。
上記の物質には、多くの化学物質が含まれており、使いすぎると肌にダメージを与えることがあります。
「制汗スプレー」が原因となる肌トラブル
1.肌の乾燥
制汗スプレーには、汗を止める働きがあります。しかし、汗が出ないと肌が乾燥しやすくなります。
2.かゆみ・かぶれ
肌が乾燥すると、かゆみが出る可能性があります。また、肌が弱い人ですと、かぶれの原因にもなります。
3.黒ずみ
制汗スプレーは、汗腺を塞ぐことによって汗を止めます。しかし、それは毛穴を塞ぐことですから、毛穴に汚れがつまり「黒ずみ」になることがあります。
4.肌の新陳代謝(ターンオーバー)の阻害
肌のターンオーバーとは、周期的に肌を生まれ変わらせる働きで、肌の新陳代謝のことです。毛穴が塞がれると、肌の汚れが外に出ず、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を阻害し、肌のトラブルを引き起こしやすくなります。
5.凍傷
制汗スプレーを、特定の患部に長時間噴射すると、凍傷を起こし、肌が赤くなったり、水ぶれを起こします。肌から10cm~15cm距離を開けて、短い時間で噴射するようにしましょう。
「制汗スプレー」による肌トラブルを防ぐ方法
1.制汗スプレーを使いすぎない
制汗スプレーは、汗をかくたびに何度も使ってしまいます。重ね塗りをすることによって、肌へのダメージが蓄積されます。必要最低限の使用量にしましょう。
2.体質に合わない制汗スプレーの使用をやめる
制汗スプレーは種類によって、入っている化学物質が違いますので、人によって「合う・合わない」の個人差があります。自分に合わないと思ったら、使用をやめましょう。
特に肌が弱い方は、化学成分を使っていない「天然由来成分」の制汗スプレーを使いましょう。
まとめ
「制汗スプレー」を使うと、いい香りで、肌がサラサラし、気分転換になりますが、それは「化学物質」の作用であることを忘れてはいけません。過度な使用は、肌にダメージを与える危険性があることを理解し、制汗スプレーを適度に使用しましょう。