【射精障害】男性だけの問題ではなく二人の問題として考える

挿入から射精までの過程において、特に多い悩みが3つあります。

【膣内射精障害】男性が膣内で射精できない

【早漏】男性が膣内で射精するまでの時間が短い

【遅漏】男性が膣内で射精するまでの時間が長い

上記3つは、「射精障害」として区別されます。
男性器の勃起に問題がなくても、射精時に問題があれば、不妊や性機能障害の原因となる可能性があります。
射精障害は、男性にとってデリケートな問題ですので、男性自身が問題から目を反らすことがあるかもしれません。しかしながら、妊娠に直結する問題なので、夫婦・カップル二人で向き合うべき問題です。

【デメリット】射精障害で起こりうること

男性不妊

射精しにくい・射精できないという射精障害は、男性側に原因がある「不妊」をもたらします。子どもを望むカップル・夫婦において、深刻な問題となるのです。

精神的問題

射精ができない・しにくいことにより、パートナーを満足させられない・妊娠できないなど、男性が性についての自信を喪失する原因となります。
また、男性がプライドを傷つけられるのを恐れて、射精障害の改善・治療に消極的になることがあります。
くわえて、女性からの「妊娠したい」という思いが強く男性に伝わると、プレッシャーでさらに症状が悪化することも考えられます。

カップル・夫婦関係の亀裂(セックスレス)

射精障害によって、本来二人で愛を確かめあう行為であるセックスをすることが、苦痛になってくる可能性があります。結果、セックスレスになり、恋人・夫婦関係に亀裂を生じさせる可能性があります。

【膣内射精障害】男性が膣内で射精できない

膣内射精障害の原因

不妊の原因のひとつとされる膣内射精障害。その原因として大きく分けて2つの側面が挙げられます。

①心理的側面

「今日射精しなければならない」というプレッシャーがかかることで、女性の膣内に射精することができなくなることがあります。
その原因のひとつに、女性の不妊治療中のタイミング法が挙げられます。これは女性の排卵日に性行為を行う不妊治療法です。それが男性に「この日に射精しなければ妊娠できない」という過度なプレッシャーを与え、膣内射精障害につながることもあります。

②習慣的側面

男性が日頃行うマスタベーションにおいて、独自の方法・変わった方法で快感を得ている場合、これが習慣的になると、膣内で受ける感触に違和感を覚え、膣内で発射することができなくなります。
例えば、強い握力でマスターベーションを行っていたり、ピストン運動ではなく、回転運動で射精をしていたりなど、「強さ」や「動き方」において、女性器挿入時と大きく違いがある場合は、セックスで射精しにくくなることがあります。

膣内射精障害の改善方法

①「心理的な側面」の改善方法

過度なプレッシャーなど「心理的な側面」が原因で膣内射精障害になった場合は、ED治療薬を服用することが改善に向かうケースもあります。
女性によるプレッシャーが原因という場合も多いので、パートナーに精神的な負担をかけないように接することも大切です。
またカップル間以外の要因がある場合は、カウンセリングなどを行ってみても良いでしょう。

②「習慣的な側面」の改善方法
男性のマスターベーション方法に原因があるわけですから、早くにその習慣を止めさせるべきです。女性器の挿入時に得られないような快感をマスターベーションで得ることを止め、弱い刺激でも射精できるようなトレーニングが必要です。
具体的には、
・ペニスを強く握るなど、強い力や刺激をペニスに与えない
・ピストン運動のみでマスターベーションを行う
・男性用オナニーグッズを使用しない
・特異な状況下でマスターベーションを行わない
・マスターベーションの回数を減らす
などです。
なかなか、男性にマスターべーションのことを聞くのは難しいかもしれませんが、もしも二人がこの問題において深刻に悩んでいるのなら、男性が日頃行っているマスターベーションのやり方について、聞くべきなのかもしれません。

女性パートナーが理想とする膣内射精時間は?

女性が思う「早漏」「遅漏」は、挿入~射精までの時間がどれくらいなのでしょうか?
あるアンケートでは、挿入~射精までの女性の希望時間は「約15分間」だそうです。つまり「15分以内」は短い、「15分以上」は長いと感じる女性が多いということです。
女性は、挿入~射精までの時間が短すぎても長すぎても、嫌に思ったり、苦痛に思ったりすることがあります。逆に男性は、「長ければ長いほどいい」と思う人が多いでしょう。
しかし、この「15分」が「早漏」「遅漏」の医学的な判断基準になるということではありません。

【早漏】男性が膣内で射精するまでの時間が短い

早漏の定義

①膣内にペニスを挿入する前、もしくは、挿入後1分以内に射精する
②膣内に挿入中、コントロールして射精を遅らせることができない、または、遅らせることがほとんどできない
③セックスが苦痛になったり、性交を避けたりする

上記3点が治療の対象となりうる、早漏の定義となっています。

早漏の原因

①精神的要因

セックスに対する不安が強い・過度な緊張などがあります。
家庭内など人間関係に対するトラブル・仕事などのストレスなども、早漏につながる精神的な要因となります。
そして包茎や短小といったコンプレックスも心理的な要因となり、男性を心理的に追い詰め、結果早漏につながることもあります。

②性的快感に弱い・敏感すぎる

男性器、特に亀頭の粘膜が過敏・過剰に興奮し、大脳が指令を送っていないのにも関わらず、亀頭へのわずかな刺激で射精することもあります。
主に亀頭が摩擦などに対する刺激に慣れていない、若年層に多く見られる症状です。
その原因としてホルモンの異常による内分泌障害、遺伝的要因などが関係することもあります。

③包茎

亀頭が常に包皮で保護されている状態の包茎は、刺激に対する耐性が弱いことも特徴です。そのため挿入などセックスのときの刺激への耐性が少なく、早漏につながります。
また包皮が余り気味の男性も亀頭が衝撃に弱いため、包茎の男性と同様に早漏になるケースもあります。

④加齢

年齢を重ねたことによる筋力の低下、男性ホルモンの分泌低下なども早漏の要因となります。

早漏の改善方法

①亀頭を露出させ刺激に慣れる

まず仮性包茎が原因で早漏になった場合は、ペニスを刺激に慣れさせる必要があります。
そのための方法のひとつが、亀頭を露出させること。
少しずつ刺激に耐えることによって、セックスのときの持続力も増していきます。また真性包茎で症状が重いと感じる場合は、手術をすることを選択肢に加えても良いでしょう。

②トレーニング

【下半身のトレーニング】
加齢による衰弱が原因で早漏になった場合は、下半身を中心としたトレーニングを行うと良いでしょう。
ただ負荷をかけたスクワットなどハードなものでなく、ウォーキングやジョギングなど負荷の少ない運動でも大丈夫です。

【射精を我慢するトレーニング】
オナニーで射精を我慢するというトレーニングを行うのも、早漏の改善に役立ちます。
自律神経を鍛えることが目的となり、射精しそうになったらストップし、少ししてから再開するといった流れで行うと良いでしょう。
その際は、
・できるだけローションを使って行う
・無理をしない
などを心がけることが大切です。

【精神的トレーニング】
ストレスなどが原因で早漏になった場合は、気持ちをリラックスさせることが改善につながる方法となります。
普段の生活・職場などでストレスを抱えていると、それを引きずり早漏などでセックスを楽しめないことも多いです。
それを改善するには、普段からリラックスできる時間を作ることも大切です。

早漏防止・改善グッズ

こちらでは自分で購入し使用できるものを中心に、早漏の防止・改善に役立つグッズをご紹介しています。

①【医薬品】トノス

早漏防止改善に利用される軟膏剤で、医薬品として販売されています。
天然型のテストステロン(男性ホルモン)・局部麻ひ剤を配合し、亀頭冠にすり込むことにより、射精を遅らせる効果があります。

ただセックスの前に説明書に書かれた分量より多く塗ると、ペニスが勃起しないといったケースもあるので、使うときは注意が必要です。

②【サプリ】帝王源MAX

ペニスを増大させるのに役立つサプリです。
発酵ニンニク・トンカットアリ・ムイラプアマ・マカなど、男性のペニスを勃起させるのに役立つ成分がバランス良く含まれています。

特にシトルリン・アルギニンは
・血液の流れを改善
・血液の流れを活発にする
・疲労回復
などにも効果があるため、飲み続けることで早漏改善にも役立ちます。

③【グッズ】TENGAメンズトレーニングカップ キープトレーニング

独協医科大学とTENGAヘルスケアが共同開発した商品です。
オナホールのような形状の商品で、刺激の強さによってソフトからハードまでの5種類に分かれています。
刺激が強いものから使い始め、徐々に刺激の弱いものへと移行していく形で使います。また5種類に分かれているので、自分の症状に合った強度のものを選択することも可能です。
このアイテムを使ってオナニーを行い、早漏改善のトレーニングをしたところ、挿入時間が2.38倍増えたという検証結果が出ました。
そのため自力で早漏改善を目指すパートナーの場合は、こちらをすすめてあげると良いでしょう。

④【グッズ】バイアリング

リングをペニスに装着することによって、早漏の防止に役立つグッズです。
コンドームと同じ素材でできているため簡単に装着でき、長時間使用することができます。

⑤【コンドーム】スーパーゴクアツ

コンドームの大手・オカモトが製造した、0.1ミリの厚さがある極厚コンドームです。
分厚いためペニスに刺激を伝達しにくく、装着することでセックスを長く楽しめる効果があります。
そのため早漏改善のトレーニングをし始めたときなどに、活用すると良いでしょう。

【遅漏】男性が膣内で射精するまでの時間が長い

遅漏の定義

①射精するまで、男性の意思に反して長い時間を要する
②セックスのとき、膣内で射精ができない
③射精によって苦痛がともなう

遅漏の原因

①精神的要因

射精を求められる状況・初体験による緊張など、精神的にリラックスできないことが原因で遅漏になることもあります。
女性が知らず知らずのうちにプレッシャーを与えていることも少なくないので、注意しましょう。

②強い刺激・特異な方法でオナニーを行っている

「膣内射精障害」で述べたことと同じく重複します。
ベッドにペニスをこすりつけるなど、普段から強めの刺激でオナニーを行っている男性も、遅漏におちいることがあります。
強めのオナニーの刺激に慣れると膣内の刺激では満足できなくなり、自分の意志に反して射精できなくなってしまいます。

③加齢

年齢を重ね射精するのが遅くなり、遅漏と呼べる状況になることも多いです。
また加齢によってうつ病・糖尿病などを患い、そこで使う薬の副作用が原因で遅漏になってしまうこともあります。

遅漏の改善方法

①精神的要因が問題の場合の改善方法

パートナーの女性にプレッシャーを感じていることが要因の場合は、女性の方から男性に歩みよることが大切です。
しっかり話し合い、相手がプレッシャーを感じないような対応を心がける、相手の嗜好に合う方法のセックスを行うと良いでしょう。

②強い刺激でオナニーを行っている場合の改善方法

「膣内射精障害」で述べたことと同じく重複します。
男性のマスターベーション方法に原因があるわけですから、早くにその習慣を止めさせるべきです。女性器の挿入時に得られないような快感をマスターベーションで得ることを止め、弱い刺激でも射精できるようなトレーニングが必要です。

③加齢が原因の場合の改善方法

かかりつけの医師・専門医などに相談し、薬を変えるなど、治療方法を検討すると良いでしょう。

また80代の高齢の男性がEDの手術を受けたケースもあるので、年齢を理由に諦めるのではなく、相談してみることが大切です。

遅漏防止・改善グッズ

こちらでは遅漏の防止・改善に役立つグッズを紹介しています。自分で購入して使用できる商品が多いので、状況に合った商品を選択すると良いでしょう。

①【コンドーム】サガミオリジナル 0.01

コンドームの有名メーカー「サガミ」が製造した、0.01ミリの極薄コンドームです。
薄いだけでなく熱の伝導性に優れたポリウレタンで作られていることも特徴で、女性の膣内の刺激・温度がペニスに伝わりやすく、早めの射精を促してくれます。

②【医薬品】フリバン100mg

こちらは女性版バイアグラとして開発された「アディー」のジェネリック医薬品です。
「アディー」はフリバンセリンという、女性の後天性・広凡性の性的欲求低下障害(HSDD)の改善に効果のある成分が含まれています。精力を同化させるドーパミン・ノンアドレナリンを増加させ、性欲を減少させるセロトニンを抑制する効果があることが特徴です。
射精を促すノンアドレナリンを増加させる働きがあるため、男性の遅漏に効果があるといわれています。

※「アディー」は日本では未承認となっているため、そのジェネリック医薬品である「フリバン100mg」を使用すると良いでしょう。

まとめ

射精障害は、原因をつきとめ根本的改善・解決を図らなければ、不妊という問題に発展します。
男性不妊は、多くの人が「不妊は女性側に原因がある」と考えてしまう偏見と、男性側のプライドや間違った知識で、男性不妊が見過ごされがちになることによって、根本的解決につながらず、結果二人を長く苦しめることになってしまいます。
もしも不妊で悩んでいるのならば、まずは、二人で話し合いの場を持つことが、解決のきっかけとなるはずです。

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