姿勢が悪いと、悪いことしかありません。当然、見た目もかっこ悪いし、健康にも悪い!でも、そもそも「いい姿勢」ってどういうことをいうのでしょう?
≪目次≫
・いい姿勢とは?
[猫背]
・【猫背】なりやすい習慣・癖
・【デメリット】猫背が及ぼす影響
・猫背に効果抜群!いつでもどこでもできる簡単ストレッチ
[反り腰]
・【反り腰】それっていい姿勢だと思ってない!?女性に多い「反り腰」とは?(原因と対策)
いい姿勢とは?
「いい姿勢」とは、簡単に言うと、重力に対して人間の身体が、まっすぐ垂直な状態です。
「いい姿勢」のメリット
スタイルがよく見える
説明するまでもないですよね。ボディにもめりはりが生まれます。
代謝が活発になる
骨盤が正しい位置になり、内臓も正しい位置になるからです。
自律神経が整う
姿勢がいいと深い呼吸ができて、自律神経にいい影響を及ぼします。
あらゆる面で体調が良くなる
姿勢が悪いと、「肩こり」「腰痛」「冷え性」「便秘」など、様々な体調不良の原因となります。
なぜならば、悪い姿勢は[コリ・痛みの誘発][血行不良]を招くからです。
「正しい立ち方」のチェック方法
背中を壁に向けて立ちましょう。以下の5つが壁に付いていたら、姿勢がいいということです。
・後頭部
・肩甲骨
・お尻
・ふくらはぎ
・かかと
正しい立ち方
「いい姿勢」と言っても、人間は「真っすぐ」というわけではなく、緩やかなS字を描いています。
「いい姿勢」において、体のパーツごとに意識すべきことがあります。これを意識すれば、自然と「いい姿勢」になります。
あご
軽くあごを引きます。あごが出ると、猫背になりやすくなります。
お腹
お腹をひっこめると、自然に胸が上がり、姿勢がよくなります。
お尻
お尻を引き締める感じで立ちましょう。
正しい座り方
ポイントは「骨盤を立てて座る」ことです。
椅子に深く座る
椅子の一番後ろまで、深く座ります。
左右両方の座骨を椅子の座面に当てる
左右の座骨が、バランスよく椅子の座面に当たっていて、かつ、それで背筋を伸ばした状態が、いわゆる「骨盤を立てる」という状態なのです。
最後に「肩と膝」が左右水平にする
左右の肩と膝が、椅子に対して平行になっているか、注意してください。これで、「正しい姿勢で座れている」ということになります。
【猫背】なりやすい習慣・癖
「悪い姿勢」は、その人の長年の習慣や癖が作り出した結果と言えます。どういう習慣・癖が姿勢を悪くするのでしょう?
スマホ・パソコン
長時間のスマホ・パソコンは、猫背やストレートネックなど、姿勢のゆがみを引き起こします。
これが、習慣化すれば「悪い姿勢」として定着するのです。さらには、血行も悪くなって、コリとして体調も崩してしまいます。
女性のハイヒール
ハイヒールを履いて歩くことによって、歩き方を筋肉に癖がつき、バランスが悪くなります。
脚を組む
脚を組むことが癖になっている人は、身体と骨盤がゆがんだ状態で座っていることになります。これが慢性化すると、脚を組む方が楽になり、正しい姿勢で座れなくなります。
何かに寄り掛かったりなど、体重の一部を物に預ける
通常は、体重を両足で支えているような状態(重心が体の中心にある状態)が、いい姿勢の基本です。しかしながら、例えば、
・頬づえをする
・壁に寄り掛かる
・電車のつり革に体重を預ける
・椅子にもたれる
など、重心が中心よりずれてしまうと、筋肉を均等に使わないので、筋肉の付き方にばらつきが出て、さらには身体もゆがむので、結果的に姿勢が悪くなるのです。
つまりは、前後左右のどちらかに偏った状態を長時間続けることが、悪い姿勢に繋がっていく!
【デメリット】猫背が及ぼす影響
見た目がかっこ悪い
やはり、背筋をぴんとして歩いている人は、どことなく「できる人」に見えますよね!素敵なファッションも、いい姿勢だからこそ似合うというもの。姿勢が悪いと背も低く見えますし、やっぱりかっこ悪く見えちゃう!だって、モデルの人で姿勢が悪い人っていないですよね?
老けて見える
猫背は、やはり「おじいちゃん・おばあちゃん」のイメージがありますから、どうしても老けて見られます。姿勢は、若々しさの象徴でもあるのです。
肩こり・腰痛になりやすい
猫背は、首や腰に負担がかかり、血行も悪くなるので痛みが出やすくなります。悪い姿勢を長時間キープすることは、「肩こり」「腰痛」に最も悪いことです。
首にしわがつく
猫背だと、首の皮膚がたるみ、首にしわがつきやすくなります。「首のしわで女の年齢はばれる」と言われるくらいです。余計に、首にしわはつけたくないですよね!
太りやすくなる
猫背は、血行が悪くなり、代謝が悪くなり、結果的に太りやすくなります。
お腹が出る
猫背で腹筋が弱くになり、お腹が出ます。
胸が垂れる(バストダウン)
猫背で、胸の筋肉も落ちてしまいます。そこに重力が加わって、結果的に、ハリのない小さなバストになります。
むくみやすくなる
猫背は、血行やリンパの流れが悪くなり、体内中の水分の循環が滞り、むくみが起こります。
睡眠障害
長時間の姿勢の悪さは、体中のコリや痛みの原因となり、ベッドの中でも、その不快感でなかなか寝付くことができなくなります。
猫背に効果抜群!いつでもどこでもできる簡単ストレッチ
肩甲骨
猫背は、肩が前に巻いた状態で出ているわけですから、それとは逆方向の後ろに反らすだけで、十分なストレッチになります。
肩甲骨後ろはがし
後ろで両手を組み、そのまま斜め45度まで上げて、10秒間止める(×3セット)
肩甲骨ぐるぐる回し
右手を右肩に、左手を左肩に置いて、そのまま数回肩甲骨をぐるぐる回す(逆回転を交互に行う) (×3セット)
肩甲骨壁当てはがし
腕を真後ろに伸ばし、外側に向けた手のひらを壁に当てます。そのまま壁側に肩甲骨を寄せて腕をさらに伸ばす(×3セット)
【反り腰】それっていい姿勢だと思ってない!?女性に多い「反り腰」とは?
「反り腰」とはどんな姿勢?
「反り腰」とは、簡単に言うと、猫背の逆の姿勢です。猫背ではないので、一見すると姿勢がいいように見えてしまいますが、いくつものデメリットが生じる「悪い姿勢」です。
「反り腰」とは、骨盤が前傾していて、緩やかなS字のカーブではなく、急なカーブになっている姿勢
「反り腰」の原因
「反り腰」は、筋力・柔軟性の低下が主な原因となります。また、高いハイヒールは、バランスを取ろうと、反り腰になりやすくなります。
筋力の低下
高いハイヒールを履く
もともと姿勢が悪い
「反り腰」のチェック方法
壁に背中を付けて、まっすぐ立ってみましょう。次に壁と腰の隙間に手を入れてみて、手が腰にも壁にも触れずに、すっと入るようなら、反り腰の可能性が高いです。
【デメリット】「反り腰」はこんなに悪いことがある!
基本的には、「猫背」と同じデメリットです。筋肉量の低下、筋肉のバランスの悪さ、血行不良により、数々の不快な症状が出る可能性があります。
慢性的腰痛
お腹がぽっこり出る
お尻が後ろに出すぎる
血行不良
リンパの流れが悪くなる
自律神経の乱れ
内臓機能の低下(便秘・生理痛・疲労など)
【改善ストレッチ】反り腰は「背中を丸める」簡単ストレッチ!
ダンゴ虫ストレッチ
仰向けに寝転んで、両手で膝を抱えて、膝を曲げて胸に引きつけると同時に、背中を丸めて20~30秒キープする(×5~10セット)
体育座りストレッチ
体育座りをして、肩甲骨が床に着きそうになる手前で戻り、足裏が床に着きそうになる直前で戻り、これを繰り返して前後に揺れるストレッチ(×5往復)
脚伸ばしストレッチ
クラウチングスタートのような姿勢になり、さらに、両ひじを伸ばして両手を床に着ける。次に、右のひざを曲げ、左のひざをまっすぐ伸ばす。左のひざを伸ばした状態で、体重を前にかけて、20~30秒ストレッチ。その次は、左のひざを曲げて、右のひざを伸ばす。(左右交互×各3セットずつ)
まとめ
姿勢の悪さは、外見・健康・精神面でもデメリットばかりです。
現在は、スマホやPCなど姿勢を悪くする要因がいたるところにあります。まずは、自分の姿勢がいいか悪いかのチェックから始めましょう!
「あの人は、姿勢が美しくてきれいね!」と言われたいですよね!