【尿漏れの原因と対策】原因は骨盤と膀胱の2種類ある!

ある程度の年齢を重ねた方にとって、向き合わなければならない問題のひとつとして尿漏れがあります。自分の意志とは関係なく尿が出てしまうため、人にいうのが恥ずかしいと思われる女性が多いですが、「尿漏れ」は病気ですから、しっかりと対策が必要であり、症状によっては治療も必要なのです。

≪目次≫

1.女性の尿漏れについて
・尿漏れが男性よりも女性に多い理由
・尿漏れの種類

2.腹圧性尿失禁について
・腹圧性尿失禁と骨盤底筋の関係
・腹圧性尿失禁の改善方法

3.切迫性尿失禁について
・切迫性尿失禁の原因
・切迫性尿失禁の治療方法

1.女性の尿漏れについて

尿漏れが男性よりも女性に多い理由

女性が男性よりも「尿漏れ」が多い原因として、以下の2つが考えられます。

① 尿道が男性に比べて短い

女性の尿道は男性と比べ、太い・短いことが特徴です。
また男性の尿道が出口までS字に伸びているのに対し、女性は直線的に伸びていることも尿漏れを引き起こす要因となっています。

② 出産の経験が骨盤底筋に影響する

出産のとき経膣分娩となることで、骨盤の底と繊維組織が引っ張られます。
それが骨盤底筋のゆるみを引き起こし、腹圧性尿失禁による尿漏れが起こる原因となります。

尿漏れの種類

腹圧性尿失禁

お腹に力が入った時に、尿漏れします。40代女性に多いのがこのタイプの尿漏れです。骨盤底筋が弱ることが原因となります。せきやくしゃみで尿漏れすることがあります。

切迫性尿失禁

力を入れてないのに漏れる状況で、トイレに駆け込もうとしても間に合わず漏れてしまうことも多いです。過活動膀胱という、膀胱が過敏な状態になっていることが原因です。(後ほど説明しますね!)

2.腹圧性尿失禁について

腹圧性尿失禁は、女性に一番多いタイプの尿漏れです。年齢や出産などの女性特有の経験を重ねていくことで、自然発生的に尿漏れを起こしてしまいます。
産後の骨盤のゆるみなどが原因です。

腹圧性尿失禁を起こしやすい人

・体型がふっくらしている
・出産した経験がある(2回目以降は特に傾向が強まる)

尿漏れするきっかけ・症状

・せき、くしゃみ、思わず笑ったときなどに尿が漏れる
・更年期や閉経後に尿漏れが始まり、症状がひどくなる
・長時間歩いていて尿が漏れる
・立ち上がろうとしたときに漏れる
・重いものを持つ、持ち上げるときに漏れる
・自分の意志とは別に、ふとしたはずみで尿が漏れる

腹圧性尿失禁と骨盤底筋の関係

腹圧性尿失禁は、急に腹圧が高くなったときに尿が漏れる状態を指します。
基本的には腹圧がかかった場合、筋肉(骨盤底筋)が膀胱と尿道を支えることで尿道が締まり、尿が漏れるのを防ぎます。人の身体は横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群などのインナーマッスルによって安定していることが特徴です。
それらが通常の機能を果たさず、尿道を上手く締められなくなると腹圧性尿失禁になり、尿失禁を起こします。

骨盤底筋は出産によって、弱くなる・痛むことが多いです。
・何度も出産して骨盤の損傷の修復が間に合わない
・難産で骨盤底筋や近くにある部位への負担が長時間続く
場合はより腹圧性尿失禁のリスクが高まります。

またそれ以外でも
・加齢
・肥満
・血液の中の女性ホルモンの濃度が低下する
といったことも骨盤底筋が痛む原因となります。

腹圧性尿失禁の改善方法

1. 骨盤底筋トレーニング(体操)

尿漏れの原因となる骨盤底筋を鍛えることも、症状の改善や予防につながります。
骨盤底筋が加齢・出産・肥満などの原因でゆるくなりダメージを受けると、それが尿漏れにつながることも多いです。それを改善するためには、この部分をトレーニングする必要があります。
ただハードトレーニングではなく、1日数分程度のストレッチなので、普段あまり運動しない方でも負担なく続けることが可能です。

ここでは骨盤底筋トレーニングの方法についてご説明します。
まずトレーニングを行う上で、骨盤底筋の正しい場所を把握しておく必要があります。
両方の手のひらを上にし、お尻の下に置いてイスに座ったとき、指が触れるかたい骨のでっぱりが坐骨結節です。骨盤底筋はこの坐骨結節の間にあります。

骨盤底筋のトレーニングを行う際は、
・お腹に力を入れずに、肛門・膣といった部位を「締めて緩める」ことを意識する
・動きはゆっくり行う
・毎日続ける
ことが効果を高める秘訣です。

・仰向けの姿勢で行うトレーニング
① まずは仰向けの姿勢で両ひざを軽く曲げて立て、足を肩幅に開いて、身体をリラックスさせます。
② 下腹部の上に片手を乗せて、肛門・膣をお腹側にゆっくり引き上げるように締めます。12~14秒程度行いますが、きつい場合は5秒くらいから始めても良いでしょう。
③ 締めたあとに力を抜いて身体をリラックス。46~48秒程度行います。
④ ②③を1分ほどで行い、それを10回ほど繰り返します。

・イスに座った状態で行うトレーニング
① 腰と背中が当たるように深く腰掛け、足を軽く開き、片手を下腹部に当てます。その状態で身体をリラックスさせます。
② 姿勢はそのままで、肛門・膣をお腹側にゆっくり引き上げるように締めます。12~14秒程度行いますが、きつい場合は5秒程度でも大丈夫です。
③ 締めた後は力を抜いて身体をリラックス。46~48秒程度行います。
④ ②③を1分ほどで行い、それを10回ほど繰り返します。

2. 減量

尿漏れの原因のひとつに肥満があります。そのため尿漏れを改善・予防するためには、減量を行うことも重要です。方法はその人によって異なってきますが、あまり運動をしない方であれば、無理せず継続して行えるライトなトレーニングを選択すると良いでしょう。また尿漏れ対策のため、できるだけ水などの水分を摂取しながら行うことも重要です。

3. 水分をしっかり取る

尿漏れを防止するためには、ある程度水分をとることも大切です。症状を気にするあまり水分を控える方も多いですが、それが症状を悪くすることにもつながってきます。そのため1日の目安となる、コップ5~8杯程度の水分はきちんととり続けることも重要です。

4. 泌尿器科での治療

泌尿器科で腹圧性尿失禁を治療する際の、流れ・治療内容・薬などについて説明しています。
はじめて泌尿器科に行く方は参考にしてくださいね。

病院での流れ
① 受診
尿漏れ・膀胱・尿道の不具合が気になる、日常生活に支障をきたす場合は、相談するつもりで気軽に受診すると良いでしょう。

ただ
・妊娠中、授乳中の方
・生活習慣病などの持病が原因で、内科などで投薬を受けている
といった場合は、出産の計画を立てる上で重要・投薬による尿道などの不具合が生じるため、分娩する施設の産科医や助産師・かかりつけ医などに相談したうえで受診しましょう。

② 検査・診察
受診をした際に、身体の状況を確認するため検査や診察を行うことが多いです。
状況や病院によって詳細は異なりますが、以下のような検査が行われます。

【病院で行われる検査】
(1)尿検査
尿の中のバイ菌や白血球を調べ、膀胱炎・尿道炎などの尿路感染について診断を行います。

(2)超音波(エコー)検査
モニターの画像によって、膀胱・尿道・骨盤底筋などの組織の状態を調べます。

(3)尿流動態検査(ウロダイナミクス)
膀胱と尿道の中の圧力をはかる検査となります。
尿をためる・排尿するというプロセスに似た状態を作るため、生理食塩水の注入・排尿動作を行って尿を出すといったことを行う場合もあります。

(4)残尿測定
専用機器を下腹に当てることで、残尿の量をはかります。

【自宅で行うこともある検査】
(1)パッドテスト
階段の昇り降りなど尿漏れを誘発しやすい動作を1時間程度行い、あててあるパッドの重さをはかって、尿の量を数字で表す検査方法です。
自宅において日常生活の漏れの量を調べることもあります。

(2)排尿記録
日常生活の排尿の状態を自分で記録します。
膀胱の大きさ・排尿の感覚・尿の量の配分などをつかむことができ、現状を把握するうえで役立ちます。

③ 治療
検査・診療を行ったうえで、患者さんに適した治療を行います。
行われる治療は以下の通りです。

・骨盤体操指導
骨盤底筋のトレーニング(体操)の方法を指導します。

【手術】
尿道の裏側にメッシュテープを通して、直接バックサポートを再構築する「尿スリング手術」が行われることが多いです。
効果が高い・手術で身体を傷つけるリスクが低いため、治療の現場では行われることが多い手術で、「TOT/TVT手術」と呼ばれることもあります。

3.切迫性尿失禁について

腹圧性尿失禁と違って、切迫性尿失禁は「過活動膀胱」という病気により起こります。治療の基本は、医師の処方薬です。

切迫性尿失禁の原因

切迫性尿失禁とは、尿意切迫感という急に尿がしたい状況になり、我慢できずに漏れてしまうことです。
排尿は脳からの指令でコントロールされます。
ただ脳血管障害などの原因がないのにも関わらず、膀胱が勝手に収縮する・尿意切迫感や切迫性尿失禁が起こることもあります。
女性の場合は、膀胱瘤・子宮脱といった骨盤臓器脱が原因で、切迫性尿失禁になるケースも多いです。

切迫性尿失禁の治療方法

調べて記載お願いします。基本的には、病院での治療になります。どういう手順か?どういう治療内容か?どういう薬か?を調べて記載をお願いします。
また、トレーニングするにしても、医師の指導が必要なので、腹圧性尿失禁と区別して記載してください。また、切迫性尿失禁は「膀胱」がキーワードのトレーニングがあるようです。「排尿を我慢して」などのトレーニングです。

病院で切迫性尿失禁を治療する際の、流れ・治療内容・薬などについて説明しています。
切迫性尿失禁を治療するため、初めて診察を受ける方は参考にしてくださいね。

【病院での流れ】
① 問診
口頭、事前に記入した問診票で症状を伝えます。
恥ずかしがらずに症状を伝えることによって、正しく治療を行うことにもつながります。

② 検査
基本的には尿検査を行います。問診とともに尿検査を行い、初回は終了となることが多いです。
状況を見てより総裁な検査が必要と判断された場合は、腹部エコー検査を行います。

③ 薬による治療
求心神経に働きかけて尿意を和らげるのに役立つ薬を使うことで、切迫性尿失禁の症状改善に役立ちます。

【膀胱トレーニング】
また切迫性尿失禁の改善のため、医師から膀胱トレーニングを指導されることもあります。

① 尿意を感じてから5分を目安に我慢する
最初から5分と構えず、できる範囲から始めることが大切です。
その際は以下のような方法で我慢すると良いでしょう。
(1)尿意が強くても焦らず、深呼吸して気をそらす。
(2)足をクロス・イスに座る・服の上から出口あたりを抑えるなどして、尿意がおさまるのを待ちます。

② 少しずつ時間を伸ばす
5分間我慢できたら、10・15分など無理せず少しずつ時間を伸ばします。
昼間の排尿回数が5~6回程度、排尿間隔が3時間空くという状況になれば、切迫性尿失禁など重度の尿漏れの悩みからは解放された状態といえるでしょう。

まとめ

尿漏れは恥ずかしいことだと思う方もいるかもしれませんが、女性にとっては、骨盤や妊娠が原因で起こる珍しくない症状です。尿漏れは、日常生活の何気ない動きで起こることなので、毎日気にすることになります。毎日気にするってつらいですよね。尿漏れは「年齢だから仕方がない」という症状ではなくちゃんと改善できますから、お悩みの方は一度泌尿器科にかかりましょう!

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