【石けん素地を固形にする製法】製法によって成分に差が出る!

固形石けんの製造方法について

みなさんの日常生活でなじみが深い「石けん」は、どのようにして作られるか知っていますか?実はその製造方法によって、成分において大きな違いが生じるのです。
石けんは製造過程において、[① 原材料から石けん素地(石けんのもと)を作るまで][② 石けん素地から固形石けんにするまで]の二つに大きく分けられます。

本記事で書いているのは、[② 石けん素地から固形石けんにするまで]についてです。
[① 原材料から石けん素地(石けんのもと)を作るまで]の内容をお知りになりたい方は、【石けん素地の製法】製法によって石けんの特徴が変わる! をご参考くださいませ!

【製造方法】石けん素地を固形にする製造方法は2種類ある

「鹸化塩析法」または「中和法」などの製法で、原料や成分を混ぜ合わせて作った石けん素地(どろどろしていて、まだ熱い状態の流動体)は、さらに「枠練り製法」か「機械練り製法」によって、やっと固形石けんになります。この2つの製法は、石けんを個体に生成する作業ではありますが、製造方法と出来上がる石けんの成分において、大きな違いが生じます。

枠練り製法

「枠練り製法」とは、温度を高くしてドロドロの状態の石けんを枠に流し入れた後、時間をかけて冷やし固めて石けんを作る方法です。 そして、ほとんどの作業を人の手で行う、いわゆる昔ながらの手作りの方法で、現在では一部の高機能石けんや高級石鹸で使われている製法です。人件費がかかる・大量生産ができない・製造に時間を要するため、商品価格が高価になりやすい傾向にあります。

【枠練り製法の特徴】
・ほとんどの過程を人の手作業で行う
・冷やして固めたり、長期間熟成させたりなど、製造するのに長い時間を要する

機械練り製法

「機械練り製法」とは、全工程を機械で行う製法です。作業を効率的に進めて、急速乾燥、急速冷却を行います。そのため、石けんを短時間で大量生産できます。流通している石けんのほとんどが、この機械練り製法です。商品価格は比較的安価です。

【機械練り製法の特徴】
・機械を使用するため、人の手がかからず、大量生産が可能である

【石けんの違い】製造方法によって石けんに違い出る

上記の製法の違いは、石けんの特徴や性質に差が出ます。下記を見てください。注目すべきは、製造方法によって、「美容成分や保湿成分などを配合しやすい・配合しにくい」という違いが生じている点です。

枠練り石けんの特徴

・自然乾燥のため、石けんの水分含有率が高い
・石けんの分子が大きいため溶けにくい
・美容成分や保湿成分などを配合しやすい

機械練り石けんの特徴

・機械で完全に乾燥させることができるため、石けんの水分含有率が低い
・機械でしっかり練ることができるため、石けんの分子の大きさが揃い、見た目がきれい
・水に溶けやすく型崩れしやすい
・美容成分や保湿成分などを配合しにくい

【配合成分の違い】製法によって配合成分の差はなぜ生じるのか?

石けんの一番の目的は、「汚れを落とすこと」です。それ以外に機能を求めるとしたら、「肌トラブル予防」「毛穴対策」「ニキビ予防」「保湿」などでしょうか?みなさんも、石けんにあってほしい機能や要望は、たくさんある事でしょう。
しかし、このような機能を求めて、美容成分や保湿成分を石けんに詰めるには、機械練り石けんでは限界があるのです。なぜならば…

機械練り石けんでは、他成分を配合する余裕がないから

この一言に尽きます。安価に売りたいから、わざと他成分を入れないわけじゃないのです。美容成分や保湿成分を石けんに入れたくても、「機械練り石けん」にはどうしても入れられない理由があるのです。

【製法によって、配合できる成分に差が生じる理由】
≪機械練り石けん≫
短時間で固めるために、原料のほとんど(98%以上)を石けん素地(石けんベース)とする必要があり、他美容成分や保湿成分を入れる余裕がない

≪枠練り石けん≫
石けん素地(石けんベース)の占める割合が全体の6~7割であり、他美容成分や保湿成分を入れる余裕がまだまだある

つまり「枠練り石けん」は、「機械練り石けん」と比べて、余裕スペースが全体の4割もあるのです。そのスペースに、様々な成分を配合することができるというわけです。結果、枠練り石けんには「汚れを落とすこと以外の他機能」を兼ね備えた高機能石けんが多いのです。

【まとめ】固形石けんはどう選ぶ?

同じ石けんでも、製法の違いで、成分や価格が大きく異なります。また、自分の肌状態によって、使うべき石けんは変わってきます、
乾燥肌、敏感肌の方は、枠練り石けんが向いている場合もありますし、脂性肌の方、体臭や汚れを気にされる方や、手や体などの洗浄には、機械練り石けんが適している場合もあるでしょう。
そこで「枠練り石けん」を選んだ方は、次に「どういう成分が配合された枠練り石けんを選ぶか」を考えなければいけません。

下記の「製造方法別石けんの特徴」を理解した上で、各自の目的や体調に合わせて、自分に合う石けんを見つけましょう!

また、合成界面活性剤を使用していない「無添加石けん」に興味がある方は、【完全無添加石けんとは?】一部無添加石けんとの違いに注意! にて詳しく説明していますのでぜひご参考くださいませ!

【まとめ】機械練り石けんの特徴

メリット

・商品が安価
・大量生産できる
・泡立ちがいい
・洗浄力が高い

デメリット

・他の成分(美容成分や保湿成分)を配合することが難しい
・溶けやすく、型崩れしやすい

【まとめ】枠練り石けんの特徴

メリット

・他の成分(美容成分や保湿成分)を配合することができる
・石けんのもともと天然成分により、保湿力が高い
・溶けにくく、型崩れしにくい
・敏感肌、乾燥肌の方に向いている商品が多い

デメリット

・商品が効果
・大量生産できない
・商品によっては洗浄力が弱い
・乾燥させない場合は溶けやすい

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